
エジプト警察と自転車旅1400㎞ ①
こんにちは、しおりです(^ ^)
チャリダー にとってエジプトはアフリカ大陸の入口。
世界各国のチャリダーが通る場所。
ここがチャリダーにとってちょっと特別で有名な場所なんです。
目次
エジプト走行ルート
カイロへ
まずはエジプト入国。
イスラエル・エイラトからエジプトへ(詳しくは前回記事[エジプト・ターバの陸路国境に注意)。
シナイ半島のダハブで3ヶ月も過ごし、そしてダハブからカイロへと移動です。
が、
シナイ半島は自転車での横断が全面不可!
行こうとすると検問所で警察にパスポートを取り上げられて返してくれません。
なのでダハブから渋々、バスに乗りカイロへ。
初めてのバスwithチャリ!
前タイヤを外したらトランクに入りました( • ∀ • )
利用バスはEast Delta。
乗車料金は170EGP/1人 + 自転車&荷物 100EGP/2台
ダハブからカイロ行きのバス会社は数社ありますが、荷物を含み最も安かったのがこれでした。
カイロからのルート
カイロからの南へ向かうルートはざっくりと3パターンあります。
- カイロ→スエズ (السويس)方面へ→R65を通りスエズ湾沿いを南下→サファガ(سفاجا)からR60を通って西へ→キナ(قنا)からR75でナイル川に沿って南下
- カイロ→Aswan Western Agricultural Rdをナイル川に沿って南下
- カイロ→Cairo – Aswan Eastern Desert Rdをナイル川に沿って南下
ルート1(紫)は紅海を望み海風を感じながら進むルート。
ルート2(赤)と3(緑)はナイル川とずっと一緒に進むルート。これはチャリダー王道ルートです。
私たちは最初、ルート1の紅海沿いを行く予定をしていました。
海沿いルートだといつでも海に入れる♪♪ ヽ ( * ´ ∀ ` ) ノわーい
っていうのと、途中にある紅海のリゾート地・フルガダ(الغردقة)に行きたかったのです。
なのでルート1で出発しようとしていました。
が、
カイロ在住のエジプト人チャリダーに聞くと、このルート1
結構いろんな問題点があったのです。
ルート1の問題
-
- 町が少ない問題・・・町–村の間が各100km以上。その間の水分補給が難しい。(特にサファガ – キナ間)
- 砂漠地帯問題・・・海沿いとは言え陸地は砂漠地帯。ずっと海の真横を走るわけではない。
- アップダウン問題・・・海岸線の地形のためアップダウンが多い。さらに西へ向かうときに山を越えなければいけない。
- キャンプ地問題・・・砂漠地帯なのでテントを張っても隠れる場所が少なく丸見え。砂が舞いまくってテントの中が砂まみれになる。
それでも海好きやし、泳ぎたいし、誰も行ってないからこそ行ってみたい・・・って思いもあり。
悩みに悩んで、結局ルート2のナイル川沿い王道ルートで行くことになりました。
この暑いカラカラの時に水分補給ができないのが一番困りますからね!
みんなが使ってるルート=安全・確実なルート
ってことです。
ちなみに、Cairo – Aswan Eastern Desert Rdはハイウェイなので、やはり水分補給できる場所が少ないです。
出発!
出発予定日の2日前にやっとルート決定!
これで晴れてカイロを出れる♪ヽ ( * ´ ∀ ` ) ノ
Cairo – Al Ayyat
カイロを出発してAswan Western Agricultural Rdを漕ぎこぎ🚲
道路の両側は農地が広がり、道端には飲料水マシーンがたくさんあります。
道路は片側1車線で、トラックにバス、トゥクトゥク、一般車などかなりの交通量があります。
路面コンディションはボコボコ・・・。
まぁ、カイロ市内のカオスすぎる交通量に比べれば走りやすいですけどね。
で、そろそろキャンプを張ろうとした頃に問題が!
農地がびっしりと密集して整地されていて、しかも農作物シーズンで全く空き地が無い!
どこに行っても人がいる!
しょうがないので、農民に「テントを張らしてほしい」とお願いするも、
「蛇がでる」だの「虫がでる」だの「蛇が危ない」
と言ってなかなかテントを張らしてくれません。
でも、このAl Ayyat周辺はホテルもモーテルも無いのでキャンプをするしか選択肢は無いのです!
そんなことをしてる間に日はどんどん落ちていく。。
仕方なく仕事を終えて帰ってくのを待って、畦道でテント設置しました。
ちなみにAl Ayyatの先、Benisuefは中規模の町なのでモーテルやホステルがポツポツと点在しています。
Al Ayyat – Maghaghah – Bani Mazar
Al Ayyatでのキャンプを挟みBenisuefのカウチサーフィンで1泊。
音楽を聴きながら調子よく漕いでいると、、、
Maghaghahの手前にチェックポイントが出てきます。
ここでパスポートチェックがあり、
そしてこれまで数カ所通過してきたチェックポイントと同じように「バイバーイ」とスルーしようとしたら、、、
「ここからは警察と一緒に来い」と。
で た !!! こ れ や !!!
これがチャリダー界では有名なエジプトの警察による護衛!
欧米人だろうとアジア人だろうと、チャリでエジプトを縦断する人は必ず漏れなく警察による護衛が付いてきます。
もうこれはチャリダー界では有名な話。

車に乗れ

ここまでずっと漕いできたから自転車乗る!

みんな(歴代チャリダー)車に乗ってるから乗れ

でもエジプト人は普通に自転車乗ってるやん。エジプトってそんな危ないん?

え、いや、危なく無いけど、、、でも乗れ

危なく無いんやったら自転車乗ってもいいやん。

もう、車用意したから乗れ

じゃあ、後ろ付いてきて
ゴネたので、警察は後ろから護衛車で付いてくることになりました。
ちなみにこの警察署兼チェックポイントには飲料水マシーンがあり、トイレ(汚い)も貸してくれます。
なんやかんやヤイヤイ言った割には、
渋滞しまくりカオスな道をこじ開け通してくれたり、夕食の買い出しに付き合ってくれたり、通訳してくれたり、一緒にキャンプ地探してくれたり、
警察、意外と使えるんちゃう?!(・∀・)✧*。
なんて思っていました。
なのに、、
Bani Mazarには宿泊できるところが無かったので、キャンプ地を一緒に探し、決定し、
警察と一緒にテントを設営したところで、、、。
警察「蛇がでる!危ない」
と反対されました。
えーーーーーーーーーーー。
蛇て!
てか、また蛇?!!!🐍
一緒に探して「OK!」て最初言うたやん!
テント建ててもうたやん!もー。
・・・・。
その後、この騒ぎを聞きつけた近くの村の村長さんがご好意で邸宅に招待してくれ、泊めてもらうことになりました。
この村長さん(左から2番目)、ほんまにいい人!ありがとう゚( ; ∀ ; )
Bani Mazar – Al Minya
翌朝早朝5時から警察が村長さんの家に迎えに来て、出発。
迎えに来たのは普通のパトカーだったのに、車に乗れと言われました。
え、自転車どうやって積むん、乗らんやろww
もちろん、自転車は乗る気満々だったので、荷物だけを車に全部乗せてもらい出発。
荷物の無い自転車ってこんなに軽々なのね!
感動的なほどスイスイ楽々ぐんぐん進む進む進む!!
途中でチャイタイム。
チャイご馳走してくれました。
いつも持ってるカラシニコフ銃。
「ちょっと貸して^^」
って言ったら
貸してくれた!
(実弾入り)
ずっしり重い!本物!
だんだん飽きたのか音楽ガンガンでパトカー内からムービーを撮る警察の兄ちゃん👆
遊んどるww
スイスイ進むので頻繁にチャイタイムしていた割には、正午にはAl Minya に到着しました。
Al Minyaの宿
Al Minyaには中級ホテル〜安宿まで揃っています。
安い宿を警察に探してもらい、泊まったのは
IBN KHASIB HOTELS
ダブルルーム・シャワー&トイレ付き 160EGP/泊
部屋は結構広く、AC完備。
ファンだけの部屋もあり、ファン部屋の場合だと120EGP/泊です。
自転車は中庭で預かってくれるので安心。
安宿とはいえ、ホテルには専属の警備警察がおり、どこかへ出かけるときは必ずこの警備警察が
「どこへ行くんだ、誰と行くんだ、いつ帰るんだ」と小学生みたいなことを聞いてきます。
そして、警察と一緒に出かけることになるのです。
思ったより早く着いたので、今回はずっと護衛して付いてきてくれた警察の兄ちゃんとともに市民プールに遊びに行きました。
パトカーに乗って。
それもサイレンをガンガンに鳴らしまくって。
プールでも銃を構え、もともと大量にいた地元民を全てプールから出し、、
ただの小さい市民プールが厳重警備の貸切状態に。
急に国賓級の扱いになりました ( ´ ∀ ` ) ノ
つづく
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